『ダンボルギーニ』への道 第1章-⑤
あの3月11日の震災後は、否応なしにいろんなことを考えさせられました…。
そして様々なテーマやキーワード、メッセージに巡り合いました。
その中で俺は日常を取り戻してくと同時にこの地域の未来について深く考えることになったのです…。「ここにいる(住む)価値や良さって?、この地域のおもしろさってなんだ?」…そして、そのおもしろさになるおもしろい人やおもしろい発想とは何か…。この『おもしろい』というキーワードになぜが強烈に引き込まれていました…。
俺は持論で『おもしろい』には『2つの要素』が必ず潜んでいると感じてきました。
それは
「インパクト」と「サプライズ」
です。逆にこれらが無いと人は直感的に『おもしろい』と感じないものだと思います。
それからこの言葉には『2つの効果』も必ず含んでいると思っています。
「人を笑顔にする」と「人を幸せにする」…
です。これらが無いと人は心の底からこの『おもしろい』を受け入れてくれない。永続的に受け入れてもらうには絶対不可欠な効果だと…。
つまり「この効果があって要素が潜んでいることってなんだ?、そしてそれは誰に向けて何をしたらいいのか?」…と、見かけによらず?悩んだのです…。
「やはり原点に立ち返るしかない」…
以前から、先ずは「何がしたいかではなく何ができるか」に極度に特化した考え方でいろんなことに取り組んできた少し曲がった癖があったので、この考え方で整理していくことにしました。
自分たちに今できることで次世代とその先の世代の人たちに「魅力」と思ってもらえるような、そしてこの地域で世代を超えて一緒に夢を描けるようなことをしたいと強く思うようになり、それらは絶対に必要なことだと強く感じ…。俺ら地域の大人達は、特にこの地域で生活している大多数の働き先である地元企業の経営者たちは、そういったものを創る、そして伝えることも一つの役割であると感じ始めていました。
「外」…つまり漠然と夢を描けるだろうとこの地域外(都市部)に目を向けられる前に
「内」…この地域とそこにいる「モノ」と「コト」と「ヒト」を見るきっかけをつくること…そういうことです。
ふとその時点で自分の幼き頃からの憧れ、夢だったものがよぎりました。気付けば俺も40歳を過ぎていていました。
「今しかない!」…
様々なことがリンクし、いわゆる『降りてきた』のでした…
『ダンボルギーニ制作プロジェクト』…。
(続く)