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『ダンボルギーニ』への道 第1章ー⑦

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この地域のことを真剣に考えるのは、俺が生涯この地で生きていくという強い想いと、情熱を注いでいる自分の仕事を通してここから「発信」していくんだという信念…そのためには継続社会、仕事もより良い魅力的なもの、にして行かなければならないという使命感があってのこと…。

しかし、現実はそう甘くはなく、震災後少しの落ち着きを取り戻してきたときには、若い世代と新卒者の一部は以前同様に町外、市外、県外にどんどん流出してしまうようになりました…そんなとき、ある数人のそのような若い世代と話した時は衝撃を受けた…目的があって将来の夢があって町をあとにする人がいる一方、「なぜ◯◯に行くの?」との問いかけに(行くための大義名分のほか)「何か夢を見れるかもしれないし、これから描けるかもしれない。また(自分に影響を与えてくれる)誰かに出会うかもしれない。」って…。

衝撃…なぜか?…答えてくれた内容を逆に解釈すれば、この地元には「夢見れない、夢描けない、誰にも会うことはない」って言っているようなものだからだったから…。明確ではなくても漠然とした「期待感」だけで?…。
(もしかして俺もその当時そうだった???…)

ではそのような地元に見られるようになったのはなぜか?…この地域に生きる、生きてきたオトナである俺らにも責任の一端はあるんじゃないか?…何かが足りなかったんじゃないか?…

「だったら、夢見てもらえるようなことしてやる!、
夢描いてきたこと見せてやる!、
そんな俺らを見てくれ!!」

…って…以前に書いた「様々なことがリンクし…」の一つが、この感情でした。

また、

オトナ達はすべて「現在進行形で地域を創っている」…
それならば、「内を見てくれるきっかけ、興味」をつくること…それを伝えること…
そしてそれが「この地域での夢を描かせること」になり、将来を、未来を創っていくものなんだ

…と、強く感じた所以でした。

 

ならば、俺の幼いころからの夢や憧れとともに地元への想い…
それらに対して我々の技術と、あつかう素材の可能性で

『カタチ』

にできるだろう・・・。

 

魂の中の「エンジン」に「火」が入った

瞬間でした・・・。

 

(続く)

 

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